2016年2月23日火曜日

大湫宿丸森邸修復状況レポート(5)

屋根瓦を下ろす作業を終え、その下の土と杉皮を撤去します。屋根瓦下の土の状態です。この上に瓦があったため、その跡が残っています。


土を取ると、杉皮が現れました。木や竹で杉皮を押さえています。


杉皮をとると野地板が出てきました。この板の上に杉皮、土、瓦が乗っていたことを振り返ると、かなりの重量を屋根場で支えていたことが分かります。


次回は、床板、根太を取り外した建物の柱足元などをレポートします。


2016年2月15日月曜日

大湫宿丸森邸修復状況レポート(4)

2月9日(火曜日)に名古屋市立大学の溝口教授が現場の見学にみえました。
溝口教授は歴史的建造物や町並み保全の専門家で、今回の丸森邸の活用についても専門的な観点からアドバイスをいただいています。
工事が進む中で、今まで見えなかった痕跡がいろいろと出てきたため、調査と検討をしていただきます。


既存の屋根瓦の一部を取り外します。瓦下の土葺きが姿を現しました。


屋根仕様調査の様子です。
内・外部の壁調査同様に屋根も工程ごとに断面を残し調査します。次は屋根上の土を下していきます。


屋根仕様調査の様子です。
内・外部の壁調査同様に屋根も工程ごとに断面を残し調査します。次は屋根上の土を下していきます。

2016年2月8日月曜日

大湫宿丸森邸修復状況レポート(3)

前回のレポートに引き続き、屋内の調査解体作業です。

内部の土壁仕様調査状況です。外部でも断面を切り取ったように内部でも同じように年代がわかるように調査をしました。



調査の様子です。撤去予定の土壁ですが、建てられた当初のものが残っているかもしれないということで、現在見えている木板を取り外し、再度土壁を検証します。






足場を上からとった旧森川家の屋根の姿です。2月8日(月曜日)から瓦を下ろす準備が始まります。高所での作業となるので、落下防止対策を実施しながら、安全に作業を行います。


2016年2月2日火曜日

大湫宿丸森邸修復状況レポート(2)

足場組みが終わり、調査・解体の始まりです。西側妻面の軒先土壁を撤去していきます。(写真A)



便所の外壁(土壁)仕様の調査状況です。年代がわかるように切って調査をします。



写真Aの下の妻側壁の竹小舞を調査します。



このように調査しながらの工事になり、時間と労力がかかるため作業員は安全第一で慎重に丁寧に作業しています。