旧森川訓行家住宅

旧森川訓行家住宅は、中山道大湫宿の北部に位置し、一族の中でも各々を区別するために「丸森」と呼ばれ、旅籠屋の他に尾州藩の許可を得て塩の専売も行い、繁盛を極めたとされています。
建物は江戸時代末期の建築と推察され、江戸の町屋形式をそのまま有し、当時の旅籠・商家の雰囲気をよく残しています。昭和20年代まで住居として使用され、一部は現代様に改修されているものの、建物は建具類を含めてよく保存されています。
平成18年には国登録有形文化財に登録されました。平成26年に所有者から寄贈を受けたことから、大湫宿の観光の拠点となる施設へ整備することとなりました。





旧森川紀行家住宅の概要

木造2階建、瓦葺、切妻造。延床面積226.07平方メートル、敷地面積421.70平方メートル。


建物の保全・活用について

文化財としての価値を損なわないよう、専門家の監修の下、調査・設計(2014年度~2015年度)及び修復工事(2015年度~2016年度)を行い、往 時の状態に復して保全します。修復後は、大湫宿観光案内所及び休憩施設として活用することとし、建物自体の価値を鑑賞できるよう、できるだけ多くの部屋を 見学できるようにし、中庭も開放し、建物の全貌を眺められるよう整備します。
2017年1月には、瑞浪市大湫町旧森川訓行家住宅として一般公開する予定です。


修復状況レポート

修復は下記の請負者とともに進めていきます。
  • 設計及び監理 特定非営利活動法人「いわむらでんでんけん」
  • 工事 株式会社中島工務店
修復の様子は、週に1回のペースを目安に当ページにて報告しますので、ぜひご覧ください。
工事期間中には、現場見学会を開催する予定です。